実話です。
1972年。ラグビーチームを乗せてチリヘ向かっていた、ウルグアイ空軍機が、アンデス山脈の氷河に墜落した。
墜落シーンは、リアルな骨の折れる音が。
骨折したての私には、
痛すぎます。
制作ドキュメンタリーでも、監督はリアルさを求める人らしいので、納得。
雪山の凄さ、恐ろしさがすぐにわかります。
墜落後の世界はまさに絶望の世界。
この作品の原題は「雪山の社会」。ここから新たな社会が作られていくわけですが、
結果的には、邦題の"絆"のほうがしっくりきます。
常に友のことを想う気持ち。個人を尊重する姿勢。
ラグビーチームならではなのでしょうか。
息が抜けません。次から次へと困難が、想像を絶する困難が襲ってきます。
自然は容赦ありません。
大きなタブーを乗り越える部分の描き方が足りないという意見もあるようですが、
どこにフォーカスするか、しているかで、私は
「生きる意味」の探求にフォーカスしているのではと思いました。
死んでも意味がある人生にするには。
タブーにだけフォーカスしてしまうと、宗教と倫理観に偏ってしまったでしょう。
社会はそれだけの要素で成り立っているのではなく、より良い生き方を作り上げるためであるはずです。
社会は人と人が作り上げるもの。そして、受け継ぎ、受け渡すもの。
そのためには、この極限状況でも、何かを残し、伝えなければならない。できるだけ多く、そのためには生きる努力をしなければいけない。
語り、書き留め、死骸を残してでも伝える。
それがこの映画の使命なのでは。
制作ドキュメンタリーは40分弱ですが、実際の生存者の方も出られていますし。
キャストに選ばれた時の、彼らの喜びようから、過酷な撮影現場の様子。
そして、撮影ちチームの"絆"が感じられますので、併せてのご鑑賞をお勧めします。
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