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映画「赤い闇」

ジャーナリストもので「赤い」とくれば、言わずもがな、ロシア、この映画の年代、1930年辺りなので、ソ連のことです。

実話てす。

恥ずかしながら「ホロドモール」という言葉を初めて聞きました。しかし、日本人にはあまり知られていないようです。それはそれで恥ずかしい。
当時のソ連の最高指導者、スターリンの政策で起きた、ウクライナでの人為的な大飢饉です。

詳しくはこちらを参考にして下さい。

400万人から1450万人が犠牲になったとされています。一昔前のジェノサイド(ソ連、ロシアは認めないでしょうが。今のイスラエルと同じですね)の犠牲者の数は、桁が違いすぎて、別世界のように思ってしまいますが、私たちが暮らす、この世界で、かつて、実際に起こったことなのですね。

生まれた場所、時代が少し違っただけで、これほどまでに運命が違うことに鳥肌が立ちます。

ジャーナリストものの共通点は「真実」の追求です。

チーム型とローンウルフ型という区分けを作るとすれは、ローンウルフ型。

堕落し、腐敗したジャーナリズムの世界で、頑なに真実を追い求める、英国人記者、ジョーンズ。

生真面目さと優しさと勇敢さを持って、突き進み、ウクライナの惨状を命を賭して、取材する。
その過程は壮絶です。

少し脱線しますが、現代のウクライナ戦争での
ウクライナ戦場で勲章を受けた日本人「BIGBOSS」...48時間の「脱出劇」
も壮絶です。

映像は暗く、ウクライナの子供達が唄う、惨状をを表した歌が、おぞましさを増長します。

ウクライナはこんな悲劇を今の戦争の前にも経験していたとは。地政学的な運命なのでしょうか。

ジョーンズは「真実は一つ」だと信じていました。

しかしこのホロドモールにしても、ソ連、ロシア側から見れば、またもうひとつの真実があると言われてしまいます。

それは現在のウクライナ戦争でも同様です。

ですから、真実を知りたいのであれば、私たち個人個人が、真実を見極めていかなければいけないのでしょう。