第73回ヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門で金獅子賞を争い、審査員大賞を獲得した作品です。
今朝の四時に目が覚めてしまって、観ました。
まず、オープニングの映像で、人によっては嫌悪感を覚える人がいるかも知れません。
この嫌悪感や不穏な空気が最後まで通底していて、目が離せないのがこの作品の特徴です。
オープニングの映像も芸術的。ファッション、建築、空間も芸術的。
監督、トム・フォード? あのファッションデザイナーと同姓同名の監督がいるんだ、っと、おもったら、そのトム・フォードでした。映画監督もやっていたとは知りませんでした。だから全体がファッショナブルなんですね。
毒親の母親の呪縛と完璧主義ゆえに、いつも不満足で不眠気味のスーザン。彼女の元へ、元夫のエドワードから新作の小説が送られてきます。
そこからその小説の映像が挿入されます。これがまた不穏な始まり。どんどん嫌な感じがしてきます。
実は以前に観たのです、この映画。しかしその時の精神状態では、自分が勝手に想像した先行きがグロテスクなものになるんじゃないかと思い、観れませんでした。
今回は好奇心の方が勝って、観進めました。自分が思ったよりグロテスクな映像は無かったので、ご安心を。
小説の主人公トムは、エドワードを演じるジェイク・ギレンホール。それが意味するものは………。
観終わると、作中のメタファーがわかります。
複雑な内容ではないのですが、その映像とサスペンスに目が離せなくなるのは確かです。
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